セブンイレブンの新しい挑戦についてテレビで観た。面白い。
最近完全無人のコンビニが話題になった。商品の陳列棚にセンサーがあって客は棚から取った商品を自分の袋に入れて店を出るだけで決済まで完了するシステム。DXとはこういうことだ、みたいな取り上げられ方だったが、セブンイレブンの社長は「省人化はするが無人化はしない」と言い切った。
そして取り上げられたのが、セブンイレブン本社で行う各店舗従業員の接客セミナーだった。コンビニというのはだいたいフランチャイズシステムなので、各店舗の最終責任者はオーナー/店長だ。その店の従業員教育もオーナー/店長にすべて委ねられていて、本社は敢えて口出ししないで来たという。それはそうだろうと思うのだが、セブンイレブンはそこに切り込んだ。結局店舗の売上げや客単価を上げる主な要因は、人による接客の態度だと分析した結果らしい。本社が従業員教育に乗り出したことで、例えば各店舗になくてはならない外国人従業員の「日本語による接客」についてもあるレベル以上の効果をもたらしているという。実際接客コンテストで優秀な成績を上げている人を訪ねて、来客にインタビューもしていたが、「声をかけてくれるのが嬉しい」「一所懸命がんばっているから応援している」などの反応があった。
コンビニといえば、(勝手ながら)人とほとんど関わらずしかもほぼ無言で必要な買い物や用事を済ませられる場所のようなイメージがある。もちろん店員さんはいるけれど、セルフでいろんなことができる設備もあるのだから、その究極は完全無人化店舗だろうというのは大方の予測だったのではないか。だが、そうとばかりは限らないどころか、時代に逆行しているかのようにやはり人と人とのつながりがコンビニにさえ求められている(ひょっとしたらコンビニだからこそ求められている?)という姿だった。
さてさて、人と人とのつながりを人と神とのつながりと等しく大事なこととしているキリスト教界よ如何に!
2024
14Jul